「訣別」上・下 マイクル・コナリー(2019年、講談社文庫、880円・900円)ハリー・ボッシュはロス市警を定年退職後、私立探偵業のかたわら、サンフェルナンド市警で無給の嘱託刑事として働き始めています。(良かった! やはりボッシュの居場所は警察ですから。)探偵ボッシュは、ある高齢の大富豪(結婚歴なし)から、こんな依頼を受けます。「若いころほんの短期間つき合った恋人とのあいだに、子どもができていた可能性がある...

「訣別」上・下 マイクル・コナリー
(2019年、講談社文庫、880円・900円)
ハリー・ボッシュはロス市警を定年退職後、私立探偵業のかたわら、サンフェルナンド市警で無給の嘱託刑事として働き始めています。(良かった! やはりボッシュの居場所は警察ですから。)
探偵ボッシュは、ある高齢の大富豪(結婚歴なし)から、こんな依頼を受けます。
「若いころほんの短期間つき合った恋人とのあいだに、子どもができていた可能性がある。
その子をさがし出してほしい。遺産を相続させたいから」
さっそく調査を開始するボッシュです。
「優秀なボッシュは必ずや的確な成果をあげるだろう」と、読者もボッシュ自身もわかっています。
この調査と並行して、嘱託刑事であるボッシュは、連続レイプ魔事件に取り組んでいます。
若いラテン系の女性刑事(その仕事熱心さをボッシュは大いに気に入っている)と組んで捜査にあたるなか、
終盤で、この女性刑事がたいへんな危機に巻き込まれます。
サンフェルナンド署の凡庸な警察官には、この難局は切りぬけられない。
でも、正規職員でないボッシュに捜査の主導権はない。
このジレンマ状況で、果たして女性刑事を救出できるのか。
ハラハラ、ドキドキ! このあたりの活劇要素がすばらしいです!
探偵業の「富豪の相続人さがし」のほうも、おどろきの結末とともに解決に向かいます。
(異母弟ハラー弁護士の協力も得て。)
ブラヴォー!
全体的にハイレベルなボッシュ・シリーズですが、なかでもきわだったできばえの作品だと思います。
初めてこのシリーズを読むという方も、じゅうぶん楽しめます。 オススメです!


















ちょっと、連載ロス(新しい連載になじめない)にかかった記憶があります。